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■ 作品 ■ |
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はじめてやさしくなれたのは、いつですか? たとえば、シャオツーの場合は、エリサとおばあちゃんがいた石碇(シーディン)の夏がそうでした。 |
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| 急いでばかりの毎日だけれども、たまには立ち止まって、ゆっくりと身の回りを見つめてよう。だれかを傷つけていたことに、はっとするかもしれない。 『シーディンの夏』が差し出すのは、暮らしの中のありふれた情景。あざやかな夏の緑や、気まぐれな通り雨。ぎこちなくも、ぬくもりあふれる3人で囲む食卓。「のんびり歩こうよ、焦らなくて大丈夫」。消えつつある石碇のゆるやかな空気は、シャオツーにそうささやく。急ごうとしていたシャオツーは、すこしずつ身の回りを見つめなおす。そして、おばあちゃんを傷つけていたことや、エリサの涙に隠されたさびしさに気がついた。 忙しい毎日。たまには立ち止まって、ゆっくりと身の回りを見つめたくなる作品が台湾から届きました。映画を見た帰り道、夜空を見上げてみよう。きっと、ちいさな星たちが、あなたにほほ笑みかけているから。疲れたこころが軽くなり、忘れていた大切なことを思い出せるかもしれません。たとえば、はじめてやさしくなれた日のことを――。 |
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| 夜空に天燈が舞い上がる、はかなくもうつくしいラストシーン。揺れるこころをていねいにすくいあげたのは、弱冠25歳のチェン・ヨウチェー監督。彼は、失われていくうつくしさを残すためにカメラを回した。 チェン・ヨウチェー監督は、弱冠25歳。今年大学を卒業し、9月から兵役に就く。2作目の本作は、台湾金馬奨最優秀短篇映画賞を受賞、昨年の東京国際映画祭「アジアの風」部門に、短篇ながら正式招待。彼は、石碇の失われていくうつくしさをフィルムに残すためにカメラを回した。シャオツーに刻み込まれたのは、若い彼自身のかけがえのない時間。いつくしむようなまなざしで、揺れるこころをていねいにすくいあげていった。 撮影監督チャン・チャンは、『恐怖分子』(エドワード・ヤン監督)、『最愛の夏』(チャン・ツォーチ監督)などに参加したベテラン・カメラマン。音楽監督に初挑戦したのは、Nathalie Wiseでも活躍する今年デビュー15周年の高野寛。Nathalie Wiseの音楽が、シャオツーを見守るようにやさしく響く。天燈が舞い上がり、映像と音楽が幸福な調和を奏でるラストシーン。はかなくも忘れがたいうつくしさは、いつまでも胸の奥をほのかに灯しつづけるだろう。 |
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「シーディンの夏」と、エンディングテーマ曲「美しい星」は違う場所で違う時に作られていた二つの作品でしたが、映像と音が重なった瞬間に、まるで初めから予定されていたように一つの同じイメージを結びました。それは幸福な出会いであり、特別な縁だったと思います。
音楽監督:高野寛さんより ◆ なにげない日常の風景が、天橙とともに静かな感動を与えてくれた。 野宮真貴さん(ミュージシャン)より ◆ 静かな時間の流れの中で、しっかりと人間が描かれていて、観ているこちらもそこで暮らしている様な気になる。だからエンディングをむかえるときには、もう終わりだと思うと同時に、送ってもいない自分の季節の終わりを感じる。 BIKKE(ミュージシャン)より |
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■監督/脚本:鄭有傑 チェン・ヨウチェー ■製作:李志鴻 リー・ツーホン ■出演:黄健[王韋] ファン・チェンウェイ |
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